Clefで出力したビットマップ画像(bmp)をLaTeXに挿入することを想定します.
BMP形式のまま挿入
まず,下準備として,dvioutのインストールディレクトリにあるdviout.defをLaTeXのインストールディレクトリにコピーする.
$DVIOUT/GRAPHICS/dviout.def -> $TEXMF/tex/latex/graphics/へコピー
※$大文字の箇所は環境変数なので,自分の環境でのディレクトリパスに読みかえてください.例えば私の環境では,C:\dviout\GRAPHIC\LATEX2E\dviout.def をC:\usr\local\share\texmf\tex\latex\graphics\ へコピーしました.
プリアンブル:
\usepackage[dviout]{graphicx}
本文:
\begin{figure}
\includegraphics[width=5cm,height=4cm]{image.bmp}
\end{figure}
サイズ指定が必要です.元画像のアスペクト比(縦横比)に応じてサイズ指定してください.
PS形式で出力したものをEPSに変換して挿入
1 ClefからPS(PostScript)形式,Landscape(横置き)に出力します.
2 GSviewでPSファイルを開きます.ファイルを開く際,ページやバウンディングボックスに関するエラーが出ますが,OKを押して続行します.
3 ファイルメニューから[PS to EPS]を選択し,ファイル名を指定します(拡張子はepsとする).
プリアンブル:
\usepackage[dvips]{graphicx}
本文:
\begin{figure}
\includegraphics[width=5cm]{image.eps}
\end{figure}
サイズは幅のみの指定で大丈夫です.
EPSファイルに変換せず,PSファイルのままでも,バウンディングボックスを明示的に指定すれば挿入できますが,バウンディングボックスの指定が少しややこしいです.
例:
\includegraphics[bb=0 270 488 353,width=5cm]{image.ps}
bb以降の1番目と2番目の数字が画像の左下の座標値(ピクセル),3番目と4番目の数字が右上の座標値になります.
PNG形式に変換して挿入
1 Clefで出力したBMP形式をPNG形式に変換します.ペイントで別名保存するか,MS Office Picture ManagerでエクスポートすることでPNG形式にできます.
2 ebbコマンドであらかじめバウンディングボックスのファイルを作成します.
ebb image.bmp
プリアンブル:
\usepackage[dvipdfm]{graphicx}
本文:
\begin{figure}
\includegraphics[width=5cm]{image.png}
\end{figure}
3 dvioutでPNGファイルを表示させるためにSusie Plug-inの設定をします.
http://cetus.sakura.ne.jp/softlab/software/ifpng.html
から該当ファイルをダウンロードし,spiファイルをdvioutのディレクトリに置きます.
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